東日本大震災の被災地から、素敵なクリスマスリースが届きました。
震災の直後、私(院長)が1か月ほど支援に赴いた際にお世話になった方が送ってくださいました。
東日本大震災から、もうすぐ10年になります。
私には、つい先日のように思え、あのときの光景が生々しく思い出され、とても10年もたったとは思えません。
しかし、あの日あの時間あの場にいた人たちにとって、そしてその後もその場で生きてきた人たちにとっては、私など比べ物にならないくらい重みのある10年でしょう。
当時、私がみていた子たちがもう大人になっているのかと思うと、時の流れを感じます。
震災は多くの人の人生を変えたように、私の人生も大きく変えました。
震災当時、私はアメリカで脳の研究をしていましたが(被災地支援のために一時帰国)、震災で親を失った子たちを避難先でケアしているうちに、「生きる力を失った子たちに生きる力を」と願ったのが、今の思春期専門のクリニックの立ち上げに繋がりました。
そして、そのときに現地でお世話になった方が今はひきこもり支援をしていると聞き、向かう先は同じなのかもしれないと、不思議な繋がりを感じています。
クリニック入り口に飾られたクリスマスリースには、そんな想いがこもっています。