心理検査(知能検査・発達検査・性格検査など)のご案内
ストレスケア東京上野駅前クリニックでは、知能検査(WAIS-IV;ウェイス・フォー)、発達検査、性格検査などの心理検査を受けることができます。
当院は思春期・発達専門の医療機関ですが、WAIS検査は16歳~90歳であれば、どなたでも受けることができます。
心理検査に習熟した専門カウンセラーが対応し、結果のみならず、今後の生活に役立つフィードバックを書面でお渡しします。
ご自分の特性を知る自己理解のために、そして、弱みを把握するだけでなく強みを活かすためにご活用ください。
目次
知能検査:WAIS-IV(16歳~)
WAIS(ウェクスラー成人知能検査;ウェイス)は知能(IQ)を測定する、世界標準の知能検査です。
対象年齢は16歳から90歳です。
当院では、最新のWAIS-IV日本語版の検査を受けることができます。
(2024年4月より低価格のベーシック版も開始しました)
以下の説明を読んでから、お申し込みください。
☕ こんな方に役立ちます
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- 集中力が乏しくケアレスミスが多いけれど、一般の人よりも不注意傾向が強いのか知りたい
- マルチタスクが苦手だけれど、それが一般的な程度なのか、自分がとりわけ苦手なのか知りたい
- 約束の時間を守れないことが多いけれど、それが自分の性格なのか、それとも能力的なものなのか知りたい
- 先延ばし癖があるけれど、それが能力的なものなのか性格的なものなのか知りたい
- 人とのコミュニケーションが苦手と感じるけれど、それが言語的な能力によるものなのか、あるいは他の理由によるものなのか知りたい
- 自分に発達障害の傾向があるのか、知りたい
- 他の医療機関で発達障害と言われたけれど、チェックリストに自分でチェックしただけなので、診断の根拠を客観的に知りたい
- 療育手帳の取得を考えている
- 単純に、自分の知的能力・IQを知りたい
- MENSA(高IQ団体)に入りたいので、そのための証明書がほしい
☕ WAISでわかること
WAISでは、次のようなさまざまな知的能力がわかります。
総合的な知的能力(IQ)だけでなく、言語能力、抽象的思考力、記憶能力、処理速度など、知的能力のさまざまな側面を知ることができます。
全検査IQ(FSIQ) | 全般的な知能を表す指数 |
言語理解 (VCI) |
言語的な知識を状況に合わせて応用する能力(知識や語彙の豊かさや、言葉を用いて推理したり、推理したことを言葉で表現したりする能力) |
知覚推理 (PRI) |
視覚的な情報を取り込み、相互に関連づけ、全体として意味あるものにまとめる能力(言葉、知識、過去の経験に頼らない推理力や目で見たもの情報などの空間把握についての能力) |
ワーキングメモリー (WMI) |
注意を持続させ、聴覚的な情報を正確に取り込み、記憶する能力(数字などの情報を聞いて、計算などの処理を行う際に、その数字を忘れずに覚えておく能力) |
処理速度 (PSI) |
時間内に視覚的な情報を数多く、正確に処理する能力(目で見た情報をすばやく処理したり書き出したりする能力) |
☕ 知能検査をストレスケア東京上野駅前クリニックで受ける意味
*以下の説明はアドバンスド版(詳細版)の内容になります。
そこまで詳細な情報が必要のない方には、よりシンプルで安価なベーシック版をご用意しています。
1.補助検査も全て実施
WAIS-IVには基本検査(10)と補助検査(5)がありますが、当院では基本検査のみで簡易的に済ませることなく、全ての補助検査も含め詳細に実施しています。
全検査IQ (FSIQ) |
基本検査 | 補助検査 | |
言語理解 (VCI) |
類似 単語 知識 |
理解 | |
知覚推理 (PRI) |
積木模様 行列推理 パズル |
バランス 絵の完成 |
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ワーキングメモリー (WMI) |
数唱 算数 |
語音整列 | |
処理速度 (PSI) |
記号探し 符号 |
絵の抹消 |
2.詳しい分析・役立つフィードバックを書面でお渡し
実施後も単純に合計点を示すのではなく、最新の『Essentials of WAIS-IV Assessment by Lichtenberger & Kaufman』等による詳細な分析をしています。
表・グラフでわかりやすく結果をお示しするのに加えて、その結果をもとに、日常生活や仕事に役に立つフィードバックを提供します。
フィードバックは後からでも見返すことができるよう、書面でお渡しします。
病気の診断に限らず、自分の強みや苦手な部分を知ることで、日常生活や職業選択などにお役立てください。
3.発達検査も追加可能
発達特性を知るための発達検査を追加で受けることができます。
発達障害の診断を希望される方はもちろん、発達障害を心配しているわけではないものの自分の発達傾向を知っておきたい、という方も受けられます。
4.診断や治療も可能
当院は医療機関ですので、単に検査をおこなうだけでなく、ご希望に応じて、それをもとにした診断や治療が可能です。
その際は、それに合ったご案内をさせていただきますので、予約を取るためのお電話の際に、「診断を希望」・「困りごとの相談をしたい」などとお伝えください。
なお、知能検査は発達障害の診断によく用いられますが、知能検査の結果だけで発達障害と診断されるわけではありません。
発達障害の診断のためには、他の発達検査や発達歴の聴取などが必要になってきますが、それも含めて当院で診断を受けることが可能です。
発達障害かどうかの診断をご希望の方は、来院初日にこれまでの学校の通知表・成績表や母子手帳をご持参ください。
5.充実の検査体制
数多くの公認心理師・臨床心理士が在籍する医療機関として、検査結果のダブルチェック、フィードバック書面作成におけるディスカッションなど、検査者の主観に偏らない正確なフィードバックを提供する体制を整えています。
また、当院はWAIS-IV研修を提供する研修機関であり、質の良い検査とフィードバックを提供するための研鑽を各検査者が日々積んでいます。
6.MENSA用書類の発行が可能
当院では、MENSA入会に必要な有資格者による署名入り書類を発行することができます。
入会が認められるかどうかは、検査結果をもとにJAPAN MENSAが判断します(結果次第では認められないことがあることをご了承ください)。
☕ 知能検査を受けられる人
当院通院中の方だけでなく、誰でも受けることができます。
とりあえず自分の知能を正式に測ってみたいだけという方でも問題ありません。
他の医療機関からの検査依頼も引き受けています。
対象年齢: 16歳~90歳11ヶ月
所要時間: 2~3時間(途中休憩あり)
実施枠: 月曜日12:30~、火曜日12:30~、水曜日9:00~、金曜日9:00~、土曜日9:00~
実施方法: 感染対策の上、検査者と対面で実施(ペーパーテストではありません)
以前に知能検査(WAIS-IIIやWISCを含む)を受けられた方は、前回の検査から2年以上お空けください。
WAISの対象年齢は16歳以上であり、15歳以下の方は受けられません(15歳以下のための知能検査WISCは当院では現在実施していません)
知能検査を受けるための流れ(申込方法)
「① 検査のみを希望」か、「② 検査のみではなく診断や治療を希望」かにより、申し込み方法が異なります。
どちらをご希望されるかにもとづき、お申し込みください。
① 検査のみを希望の方
検査ネット予約ができますので、こちらからからご予約ください。
来院は、検査実施日の1回のみで済みます。
検査枠の空き具合もこちらからご確認ください。
② 検査のみではなく、診断・治療をご希望の方
診断・治療のためには、検査のみではなく診察が必要ですので、継続的な来院が必要になります。
心理検査予約ではなく、初診予約でご予約ください。
お問い合わせは、LINEまたはお電話でどうぞ
発達検査
WAIS-IVと組み合わせることで(テストバッテリー)、発達障害の診断に役立つ、注意欠陥多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向を調べる検査があります。
その傾向を数値によってグラフ化し、一般人との違いがあるかを示しながら説明します。
検査結果は書面でお渡しします。
ASD検査フィードバック例:
ADHD検査フィードバック例:
性格検査
交流分析理論に基づいた性格検査にて、5つの自我状態のバランスから、性格特性と行動パターンを把握し、自己理解を深めることができます。
当院では、2019年12月に出たばかりの新版TEG3の検査を受けることができます。
TEG(Tokyo University Egogram;東大式エゴグラム):東京大学医学部心療内科が開発したエゴグラム
エゴグラム:交流分析理論に基づいてジョン・M・デュセイが考案した、5つの自我状態のエネルギー量を棒グラフで表したもの
交流分析理論:アメリカの精神科医エリック・バーンが創始した理論
TEGフィードバック例:
投影検査
受検者がふだん意識していない自分の状態を知ることができます。
お問い合わせは、LINEまたはお電話でどうぞ