当院デイケアは
①「新型コロナウイルス感染者に対する社会的偏見」
②「感染可能性が高い職種、または人種や居住地域、所属するコミュニティによる偏見」
③「社会的カテゴリー(性別、人種、年齢、出身地、職業など)によるありとあらゆる差別と偏見」
に反対をしております。
どんな社会的背景・出身地・人種・職種の方であっても
当院デイケアはご利用可能です。
ただし下記の場合は除きます。
①他のデイケアのほうが適切なケアを受けられる
②デイケア通所の必要がないと判断された場合
③当院でのデイケア利用を中止になった場合
それ以外の方は、当院デイケア対象の方であればどなたでも利用可能です。
新型コロナウイルスから回復した方であっても利用可能です。
ぜひ安心してご相談ください。
1. 科学的かつ柔軟な感染対策
当院は、感染対策をしっかりと行なっているだけではありません。
状況にあわせた「科学的」かつ「柔軟」な対策をご提案しています。
たとえば…
今は皆さん全員に来院時のマスク着用をお願いしております。
しかし、特に今年は猛暑となるようです。
屋外や人と話さないときは
マスクを外す必要が出てくるかもしれません。
また難聴の方ですと職員がマスクをしていると
唇の動きを読めずに声が聞き取りにくい可能性があります。
そのような場合には
マスクを外してフェイスシールドにするなど
柔軟な選択が可能です。
手指消毒液に関しても
当院ではエタノールや塩化ベンザルコニウムを使用しております。
しかし
手荒れやエタノールに対する過敏性がある場合は
石鹸水による手洗いで十分です。
(他、発熱や風邪症状があるときの欠席や換気、消毒、物理的距離、接触確認アプリ推奨など当院デイケアにおける基本的な感染対策については以前の活動Newsをご覧ください)
このように
創意工夫をしながら、持続可能な感染対策を模索していく
ことが大事です。
2. 新たな日常にむけた多様なケアの選択肢
オンラインデイケアも今後のオプションとして継続的に行っていきます。
「オンラインのほうが感染リスクが少なくて便利」
「オンラインのほうが参加しやすい」
「リラックスして参加出来る」
などのご意見もいただいております。
ケアの多様なありかたの一つとして、今後もオンラインデイケアの提供をし続けていく予定です。
3. コロナ禍は、ゼロイチ思考では読み解けない
新型コロナウイルスは現在も世界中で拡大しており、公衆衛生上の大きな脅威となっています。
新型コロナウイルス対策の難しさは
8割の人にとっては無症状や風邪症状で済みますが、2割の人にとっては重篤となるという
症状の範囲の広さにあります。
そして無症状や軽い症状の方が感染を広げてしまうと
いつのまにか重症の方が一気に増えるところにあります。
新型コロナウイルスの脅威にパニックになり人同士が寛容さを失うことも、新型コロナウイルスの脅威を過小評価することも、有益ではありません。
「ゼロイチ思考」「全か無かの思考」では、新型コロナウイルスには太刀打ちできません。
自粛要請や感染防止の社会的要請によって廃業や失業に追い込まれている方も多くいます。
一方で、新型コロナウイルスがさらに感染拡大をしたら多くの方の命と暮らしが失われることも事実です。
自粛要請によって経済的打撃を受けるのが社会的弱者です。
その一方で、感染拡大によって大きな被害を被るのは基礎疾患をもつ方・高齢者・健康行動が取れない方など社会的弱者です。
さらに言うと多大な影響を受けているのは社会的弱者だけではありません。
順風満帆に人生を謳歌していた方でも、このコロナ禍によって窮地に追いやられた方もいます。
影響を受けているのは社会的弱者だけではない、ということは感染者のプロフィールからも同様のことが言えます。
つまり、新型コロナウイルス感染の重症化は健康的に問題のない若者でも起こり得ます。
特にアメリカでは現在感染の年齢層が若年化しています。
…この点もやはり、ゼロイチ思考だけではコロナ禍を読み解けない理由の一つです。
ほかにも検査の陽性・陰性が必ずしも感染・非感染を示すのではないことや、症状や鑑別疾患の多様さなど、ゼロイチでは考えにくい事柄が新型コロナにはたくさんありますが、当院の専門ではないのでここでは割愛させていただきます。
4. ウィズコロナ時代に、分断ではなく共生を
今後も東京都を震源として再流行するリスクを正しく認識しましょう。
そして感染蔓延国から入国した渡航者によって次なる波が日本に持ち込まれるリスクもしっかり考慮しましょう。
そのうえで
コロナ禍の教訓を生かして新たな日常を社会全体で考えていく
ことが重要です。
新しい日常でどんな変化が起きているのか?
どんな考え方や気持ちの変化が生じているのか、しっかり観察をしつつ
あなたが人生においてどう生きていきたいのかをもう一度考えながら
しっかりと話し合い、人と人とが手を取り合い、現実的な解決策を模索し続けることが
この世界中で起きている脅威を乗り切る鍵となります。
多様でありながら共生するための不断の努力を続けていくこと。
それが
ゼロイチ思考から柔軟な思考に至るための大事なポイント
だと私は考えます。
分断されていく社会ではなく共生する社会を目指して
当院デイケアは
これからも地域やオンラインにおける
活動・発信・対話を続けていきます。